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12月の昨日

「置いてかないで」 「一人にしないで」
傍にいてくれるはずだったのに
仕方のないことだと分かってても
明かりのない日々は続く

“寂しい”なんてね 言えるわけない
背中を見ることも出来なかった
今 時が過ぎて
見つかりもしない影 追いかけてる

12月の昨日─

空は冷たく 静かに闇へと変わる
大事なものは 何処か遠く彼方へ消えた


忘れよう そっと 目を閉ざしても
懐かしい声が離れなかった
手放したら戻ってはこない
心は止まったまま

12月の冷えた手は傷を負い
痛みは消えずに残る
降りやまぬ雪に肩寄せて 紛らわしてた


この先何かがあろうと もう探すこともない
一人でも充分歩けること 今なら言える


思い出の

『晴れた雲一つない空』

へと歩み始める

12月の明日はもう迷わない
全ての過去を捨てて
何度も瞼閉じて願う
空が青いこと

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