あなたはまだ覚えていますか？
下北沢のライブハウスで　はしゃいだり
閉店間際のデパート駆け込んだこと

ある時はウィンドウショッピング
ある時は二人でご飯を作った
昼間の鍋、
中はカボチャの色に染まっちゃったよね

冷えた路上で寝ころんで
夢を見たあの日
移りゆく月　終電が近づいて─
僕らは走り出した

返事を書こう　シドニーへ
僕は歌もピアノも下手だけど
あなたの詩をうたうよ
手紙の代わりにあなたの詩を


あなたはまだ覚えていますか？
地下へと続く階段に座って　休んだり
お店の前でタイヤキのかぶりものしたこと

話すトーンはいつもより明るくするんだ
迫る改札　続きはまた今度─
僕らは手を振った

泣いたら余計に淋しくなるから
あなたが不安にならないように
今は笑顔で見送ろう
これは悲しい別れじゃないよ


返事を書こう　シドニーへ
僕は歌もピアノも下手だけど
あなたの詩をうたうよ
手紙の代わりに　あなたの詩を