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​ある朝、

読むはずもない本を買ってみた
喧騒でイヤフォンを耳にあてた
目の前の小石を蹴飛ばしてみた
タール14 煙草をふかしながら

アスファルトに画かれた
現在も剥がれ落ちてゆく白線
この先には何がある?
途方もない路をただ歩き続けた

ある朝のカトラリーの音─
風が吹く 雨が降る 青の光を眺め続ける

私は、


線路で仰向けになってみた
本を千切って棄てた 笑いながら

明日はもう要らなくなった
現在もそこに落ちている楽園
その先でも会えないよ
襲いかかる恐怖にまた目が覚める

ある朝の家族の風景─
風が吹く 雨が降る 青の光を眺め続ける

私は、


─ある朝のカトラリーの色
風が吹く 雨が降る
赤の光を眺め続けた─


私は、

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